【晩春の候】イタドリ、コシアブラ、ヨモギ
晩春というより完全に初夏ですが、ぎりぎり春野菜が売っていたので、今シーズン最後の春野菜レシピとなります。
しかもなかなか売っていない野菜たちに出会いました。
最近珍しい食材とよく出会います。
正直どうやって食べたらいいのかわかりませんでしたが、手探りで料理してみました。
まずは初めまして食材のイタドリ。
最初、イタドリで調べると呪術廻戦の主人公と名前が被るので、そっちしかヒットしませんでした。
最近ブイブイ言わせていますからね。 呪術廻戦。私も好きです。全巻持っています。
イタドリ(虎杖、Fallopia japonica)は、タデ科の多年生植物。山野や道端、土手などのいたるところで群生し、草丈は1.5メートル (m) ほどになる。雌雄別株で、夏から秋に細かい白花を咲かせる。春先の若芽は食用になる。
だそうです。
売っていた状態はこんな感じ。
そして袋から出すとこんな感じ。
思ったよりボリュームがありました。
私のお気に入りヒバまな板からはみ出します。
にょきにょきしてるし、葉の感じもぼつぼつしてるし、完全に怪しい見た目をしています。
茎の内部は空洞になっています。
売り場に「穂先は天ぷらに!茎は炒め物に!」とポップがありましたので、
その通りにしてみます。
表面をさっと洗って、穂先を切って天ぷらにしてみます。
イタドリ単体の写真を撮り忘れたので、コシアブラとヨモギの天ぷらと一緒に。
中央の大きな奴がイタドリです。
ちなみに左のカゴに入っているのがコシアブラ、右側の濃い緑がヨモギです。
塩でいただいてみました。
まず、清涼感というか酸味というか、とてもとても独特な味です。
特に葉の付け根の部分は、ハンパなくさわやかな味でした。
完全に好き嫌いが分かれそうな味です。
おもしろい。
しかし、この時点で茎の部分のクセが心配になりました。
無事に食べられるかな。。。
茎の部分の下処理はいろいろあるようですが、さっと湯通しして水に一晩漬けておくことにしました。
天ぷらでも感じた「酸味」について、正体は「シュウ酸」のようです。
ほうれん草とかに含まれる、結石の原因になるやつです。
かなり多く含まれるようです。
ちょっとクセが強くてビビったのでしっかりと水にさらしてクセを抜きます。
抜けるかわかりませんでしたが。
表面は「フキ」のように繊維の皮が付いているので、太い部分は皮をむきました。
細い箇所はそんなに気にならなかったので、皮はそのまま。
細かくむくのめんどくさいですし。
少し細かめに切ってきんぴらにしました。
見た目は完璧。
肝心の味はというと。。。
とてもびっくり、めちゃ美味しい。
皮をむいた時も思いましたが、味も食感もフキに似ています。
フキとタケノコを足して2で割った感じの風味です。
節の感じも孟宗竹(モウソウチク:細いタケノコ)に似ていますしね。
あのクセの強さはどこに行ったのか、鼻に抜けるわずかな清涼感がとても食欲をそそる。
とてもいい出会いになりました。
続いてコシアブラ。
袋から出すとかなりの量でした。
こいつもシーズン終わりかけのこともあり、葉がぴゅーんと伸びています。
先ほど天ぷらの写真を載せてしまいましたが、コシアブラは全量天ぷらにしました。
軸のホクホクした部分は少なかったですが、十分香りを楽しめました。
この記事を書くためにコシアブラを調べていたら「混ぜごはん」のレシピが結構あることに気付きました。
マジ失敗した。。。
半分残しておけばよかった。。。
天ぷらおいしかったから全部天ぷらにしてしまいました。。。
来年の課題ですね。
最後にヨモギ。
正直ヨモギは市販のだんご以外で食べるのは初めてでした。
色々調べた結果、こいつも天ぷらにすることに。
天ぷら最強。
ヨモギの天ぷらは初めてです。
繰り返しになりますが、先ほどの天ぷら写真の右側がヨモギです。
正直、予想の斜め上の香りでした。
ハーブ感というか、薬草感強いですねヨモギって。
知りませんでした。
オレガノの風味に非常に似ています。
クセつよ野菜です。
けど私は結構好きでした。
クセつよ野菜で胡麻和えも作ってみましょう。
長めに茹でて、さて作るぞー
と思ったのですが、ヨモギが成長しすぎていたのか、
ひじょーーーーーーーーーーーーーにかたい。
というか包丁が入らない。繊維を断ち切れません。
刃先が滑ってしまって繊維を切れないなんて初めてです。
レシピを調べると、新芽はおひたしなどでもおいしくいただけるようですが、
この時期のこともあり、成長しきっていたのでしょう。
少し食べましたが全く噛み切れない。
この茹でた分はごめんなさいしました。
天ぷらだと食べられるのに。
結局、天ぷらは最強であることを再認識できました。
野菜たちと面白い出会いが出来てよかったです。
来年も楽しみです。
これからは夏野菜と格闘ですね。
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